ボイストレーナー、ボイストレーニングの行方

近頃、ボイストレーニング界の状況を見ていると、つくづく思う。正真正銘、誰でもボイストレーナーになれる時代になった。「誰でもボイストレーナー」というセリフは、「免許とか必要ないから、名刺さえ作れば君も今日からボイストレーナーだよ」なんていうブラックジョークとしてよく使っていたものだが、今はそれもちょっと意味合いが違う。

どういう意味か?「ネット上にも声に関する本当のいい情報がゴロゴロ転がっているから、本気で勉強すれば、本当に君も優秀なボイストレーナーになれる」,,,という意味だ。

これは今まではできなかった。優秀な教師は少ないながらこの世に存在していたが、世に大々的に発信することはなかった。が、時代が変わった。

マエストロたちが、本を出し、信者たちはそれを平気で拡散する。マエストロが本を出さなくても、弟子たちはレッスンで習ってきたことを、自分の言葉で、ブログに書いて、公開してしまう。マエストロたちが望んでいなくても、情報は拡散されてしまう。勝手に拡散するな、とマエストロたちが怒ったとしても、止めようがない。時代の流れなのだから。

だから、本当に、誰でも優秀なボイストレーナーになる。つまり、これから、ボイストレーニングの指導技術だけでは、ボイストレーナーが選ばれることがなくなる。

そしてきっと、ボイストレーナーだ、というだけでは食いっぱぐれる時が来る。30年もしたら、AI(人工知能)がボイストレーナーを務める時代が来るだろう。怖いが、僕は面白いと思う。ボイストレーニングと、ボイストレーナーの未来の行方を思うと、アイデアが色々と出てきて、ニヤニヤしてしまう。

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