ウーヌスのためのボイストレーニング「メッサディボーチェ」

6/3のワークショップ、「ウーヌス」に向けてのボイストレーニング課題「ピース」を発表します。

今日は、4回目のピース。「メッサディボーチェ」です。いよいよ、最後のピースです。いやいや、もう、ウーヌスが近づいてくるんですね。「My life is in your hands」、みなさん練習できていますか?

1「オープンネイザル」(公開済)

2「ラリンジャルポジション」(公開済)

3「ラメンテーション」(公開済)

4「メッサディボーチェ」

早速、「メッサディボーチェ」にトライしてみましょう。

伝統的なボイストレーニング・メッサディボーチェ

「メッサディボーチェ」とはなんともかっこいい名前ですね。実はこれ、イタリア語なのです。イタリアでは古くから愛用されている非常に伝統的なボイストレーニングエクササイズです。

古い発声指南書(17、18世紀のものです)に目を通すと、どの著者も必ずメッサディボーチェに触れます。それほどに効果を見込まれた練習方法でした。

最近では、パヴァロッティなどもメッサディボーチェに言及している映像が見つかります。

裏声と地声の融合を促してくれる

効果は、主に「裏声と地声の融合」です。同時に、裏声らしい音色も、より地声らしい音色も、どちらにも調整が効くようになります。

またサステイン、ロングトーンの維持力にも有効でしょう。ビブラートの習得や、音程調整能力などにも役立ちます。

こうして書くと、もう魔法のようなボイストレーニングですね。誇張ではなく、どれも事実だと言えます。

問題が一つあるならば、難易度が非常に高い、という点にあります。これは実際にやってみればきっと痛感するはずです。

まずは「行き」のみ

さて、実際にやって見ましょう。

メッサディボーチェ「ウ」母音で

 

裏声から地声に境目なく繋げ、また境目なく、裏声に戻してきます。これがメッサディボーチェです。

境目が生まれたり、音程が変わってしまわないように、丁寧に繋げて行きましょう。

,,,とはいうものの、ほとんどの人はいきなりはうまくいかないはずです。

まずは「片道」にしてみましょう。

片道メッサディボーチェ 「行き」

 

片道メッサディボーチェ 「帰り」

 

この2つが成功しないことには、完全なメッサディボーチェは難しいでしょう。

上級編

「ウ」のメッサディボーチェが成功したら、「ア」の母音でトライしてみましょう。

メッサディボーチェ「ア」

 

「ア」の方が「ウ」の時よりもずっとコントロールが難しいはずです。これで成功したらかなりの発声上手かもしれません。

超上級編

さらに、超上級編です。これはプロ歌手でも多くの人がつまづきます。

メッサディボーチェ 高速で往復

 

裏声と地声の往復の数を増やし、さらにそれを高速で行います。

 

メッサディボーチェ 音程移動しながら

 

メッサディボーチェに「音程移動」を加えます。これができたら相当な発声能力だと言っていいでしょう。


以上、ピースの最後は「メッサディボーチェ」という伝統的なエクササイズで締めてみました。

いかがでしたでしょうか?もしかしたら相当レベルが高く感じられたかもしれませんね。

すぐに出来なくても、落ち込まないでくださいね。まずは「片道」から始めて行くと、じわじわとできるようになって行くものです。

メッサディボーチェの発声スキルはあちこちの場面で必ず役立つので、ぜひ日々の練習として取り組んでくださいね。